クララもう立っちゃうしかないかなぁ

軽い腰を重々しく上げる雑記ブログ

競争に勝つには競争から抜け出すことが重要

なんじゃないかなと経験から思っています。

 

 

なぜなら、他人と比較しながら努力をしてしまうと限界を設定してしまうからです。

というのは「誰かに勝つため」という目標設定をしてしまうとその誰かのパフォーマンスが自分の限界基準になってしまうのです。

 

以前、陸上の為末大さんが「限界の檻」という言葉を用いて説明していた例があります。

長年人類は100m10秒を打ち破れなかったらしいですがある時9秒台で走る選手が現れたらその後次々に9秒台で走る選手が出てきたとのことです。

限界の基準が10秒台から9秒台に無意識下で設定され直されたことで記録が更新しやすくなったのでしょう。

 

有名どころではノミの実験が挙げられます。

体長2mmのノミは30cmほどジャンプできます。そのノミを一度かごに入れて蓋をして一定時間経過後に蓋を外すとどうなるかという実験です。

結果から言うと、かごの高さよりも高く飛べなくなります。

初めはジャンプしてかごからの脱出を試みますが出られないためその高さまでしか飛べないと自分の中で限界を作ってしまうのです。そのため蓋を外しても以前のようには飛べなくなるのです。

ちなみにですが、30cm飛べる他のノミを同じかごに入れるとこのノミのジャンプ力は元に戻ります。これも限界の設定によるものだと考えられます。

 

こう考えると私は中学時代の期末テストを思い出します。

 

国数英理社500点満点中、いつも学年トップをとる子は490点台を叩き出していました。おそらく誰もが彼にはどうやってもかなわないと感じ無意識下で限界を作っていたのでしょう。皆が彼を比較対象にする時、彼は誰のことも考えずにただ自分の実力向上のためにまっすぐ勉強していたんだと思います。彼はトップを走り続け県トップの高校へ難なく進学しました。当然一流大学へ行くと予想しますが二流私大に進学しました。想像ですが高校では県内の最優秀層が集まるため、優秀な他人(=クラスメイト)と比較して限界を作ってしまうことで以前のように勉強ができなくなったのではないでしょうか。

考えてみれば勉強というのはスポーツと違って相手がいるわけではないので純粋に自分の努力量が結果に直結します。私も大学時代に他人と比べずに勉強をしていたら一気に実力がついてきたという経験があります。そういったことから、「誰かに勝つ」ために他人と比較しながら努力するよりも自分がどう成長したいのか、具体的に目標設定して自分の成長を目的として努力していけば自ずと競争に勝てるのではないでしょうか。

最近はそんなことを考えていました。